コーヒーや紅茶には、カフェインが含まれています。
カフェインには利尿作用があり、水分補給にはならないという意見もよく聞きます。
私自身答えが解らなかったので、調べてみました。
結果、実際のところどうなのか・・・
【コーヒーや紅茶も水分補給になる!!】という事が最近証明されたようなんです。
目次
カフェインとは
アルカロイドという化学物の仲間。
覚醒作用や解熱鎮痛の効果があるとされ、眠気や倦怠感、頭痛に対する効果がある医薬品
としても使用され、風邪薬や鎮痛剤、エナジードリンク、栄養剤にも含まれています。
また、適正な量を摂取して運動を行うと筋肉中の栄養源よりも先に、
脂肪をエネルギー源として利用する現象がみられ、脂肪燃焼・持久力向上に役立ちます。
これもご存じのない方は多いのではないでしょうか?
その他、適切に摂取すれば、がんを抑えるなど死亡リスクが減少する効果があるという
科学的データもあります。
水分補給の大切さ
カフェインの話に入る前に、まずはなぜ水分補給をしなくてはいけないのでしょうか。
それは人の身体の約60%が水分で出来ているからです。
さらに全身に巡っている血液の約90%は水分です。
例えば体重の2%の水分が失われただけで体調に変化が出てきて、20%失われると死に至ると言われています。
このことからも生活していく中で水分補給は欠かせないものとなっています。
カフェインからでも水分補給が出来ると、日常的にコーヒーを飲んでる人にとっては
とても朗報だと思いますので、ぜひ参考にしてください。
カフェインが多い飲み物
カフェインが多い飲み物の代表と聞かれると、まずコーヒーが浮かぶと思うのですが、以外に・・
最もカフェインが多い飲み物は、玉露なんです。
2番目に多い飲み物として、ドリップコーヒー。
3番目に多いのは、栄養ドリンク。
その他、抹茶や紅茶などが続きますが、カフェインが1番多い飲み物としては玉露なんだそうです。
カフェイン量は、コーヒーの約二倍。圧倒的に多いのですが、テアニンという成分がカフェインと結合して
効果を穏やかにするので、カフェイン摂取が多すぎるという問題はないそうです。
日常的にコーヒーを飲んでいる人には影響なし・・?
コーヒーや紅茶には利尿作用があり、水分補給にはならず、むしろ脱水症状になるのではないか・・?
という話はかなり昔からありました。
しかし、最近の研究でそれは間違いであった。という論文が出ました。
米国の食事摂取基準などを策定している米国医学研究所(IOM)は、カフェインをまったく摂取したことがない人を対象に、
180~240ミリグラムのカフェイン飲料や錠剤を飲ませる実験をしました。
実験では利尿効果が確認されてましたが、
カフェインを日常的に摂取している人を対象とした同条件の実験では24時間尿量が全く増加しませんでした。
カフェイン含有飲料以外の水や清涼飲料水などと比較した研究なども実施されましたが、
カフェインだけが突出して尿量が増加するといったことはなかったそうです。
1~2日間カフェインの摂取を完全に断っていた場合や、高容量のカフェイン(642グラム/日)を摂取した場合は
カフェインを日常的に摂取している人でも尿量が増加しましたが、状況が極端すぎて一般的とは言えませんね。
IOMはこれらの結果から、コーヒーや紅茶といったカフェイン含有飲料も、適正な量を摂取している人にとっては、
水分補給になり、脱水症状にも悪影響はないと発表しています。
水分補給にならない飲み物
では逆に、水分補給にならない飲み物はあるのでしょうか?
まずは、ビールや日本酒といったアルコール類です。
アルコール類は、アルコールを分解するときに体内の水分を使います。
逆に脱水症状になってしまう可能性もあるので、水分補給としては適しません。
次にジュース。
口当たりが良くて、たくさん飲めそうですが、その分糖分を過剰摂取してしまいます。
たくさん飲むと、水分補給より糖分過多の弊害の方が大きいので、水分補給にはお勧めしません。
最後に栄養ドリンク。
これは上記に提示した通り、カフェインの量が多く、利尿作用が高い。
その他にも栄養補助飲料としての役割があり、基本的に1日1本を推奨しているため、
量も少なく、水分補給にはむいていません。
水分補給に適した飲み物
コーヒーは、実は水分補給になる、という話をしてきましたが、
その他の水分補給に適した飲み物を紹介していきます。
水
まず最も適した水分補給は、やはり水、もしくは経口補水液ですね。
天然水、炭酸水、軟水、硬水など日本には様々な種類の水がありますので、
用途に合わせて使い分けるといいと思います。
スポーツドリンク
運動後や脱水症状の場合には、スポーツドリンクがおススメです。
運動後の汗には、塩分やミネラルといった栄養素も一緒に出ていってしまうので、
スポーツドリンクなどで補給が必要になります。
水だけを飲むのが苦手な方や、甘い飲み物は苦手という方は、
麦茶がおススメです。
麦茶には、体温を下げる効果もあり、夏の水分補給には最適と言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今現在の結果としては、コーヒーは水分補給になる。
というものでした。
コーヒーには、様々な良い効果もあり、水分補給にもなる飲み物です。
ただし、やはりカフェインの摂り過ぎは禁物です。
先日、4歳になる息子は、初めてコーラを少し飲んで、普段あまりしないお漏らしをしました(笑)
人や年齢によってカフェインの効果に違いがある事も確かだと思いますので、飲み方には注意が必要です。
普段飲まない人が、急に水分補給として飲むのは、良くないのではないかと思います。
厚生労働省が、推奨するカフェインの摂取量限度は、マグカップ3杯~4杯としています。
乳児や授乳中または妊娠中の女性にはマグカップ2杯程度を限度として、
なるべくカフェイン摂取は控えるように求めています。
そして、カフェインの過剰摂取は、中枢神経が過剰に刺激され、めまい、心拍数の増加、不眠など
が起こる可能性があることを指摘している為、注意が必要です。
正しく安全に、コーヒータイムを楽しめるようにしたいですね。